Windows XPって、本当に移行が必要？

Windows XPから移行できないときに、考慮しておきたい事

今更ですが・・・・

本来では、Windows XP はサポートが切れてしまうために、今後セキュリティーパッチが提供されることがなくなってしまう。そのために、ウィルス等のマルウェアに感染する恐れが増えたりしてしまう恐れがあるからである。

また、最新のハードウェアにおいては、Windows XPでは特にメモリを生かし切ることができなかったり、かつ、最新のハードウェアで、Windows XPをサポートできなくなる（ある程度以外動作しなくなる）可能性もあります。

しかし、それでも、Windows XP にしたい方向けに、ドキュメントを書いてみました。

Microsoftって、ある意味詐欺ですか？

まず、ここから、問わさせていただきます。

うちから、言わせていただければ、Windows XP から強制的に移行させられるというのは、ある意味詐欺とも考えています。実際に、Windows XP のパソコンでは、サポート期間について、何も書かれていません。

とはいえ、実際に、Microsoftには書かれているのです。ここをわざわざ見られる方は、どれぐらいいらっしゃるでしょうか？

たぶん、パソコンって、ずっと使えると思って、購入されている方も結構いらっしゃると思います。。。。しかし、以下のライフサイクルは、それを覆しているわけです。

http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/default.aspx

OSをアップデートしようとすると、半数ぐらいは、パソコンを買い替えなければならない

Microsoftが意図したわけではないのですが、結局、OSをメジャーアップデートすると、CPUやメモリ等の要求リソースが増えてきてしまいます。結局、ハードウェアを買い替えなければいけなくなり、サポートを続行しないことは、詐欺にあたってしまうわけです。

では、どうすればいい？

個人ユーザーの方でも、まぁ、収入に困られている方もいらっしゃるかと思います。しかし、この方の場合は、とりあえずXP使って大丈夫、とは言えないのです。 元々が何とかあるスペックであれば、最悪最新のWindows 8 （注：当時です）に、当時激安でアップデートすることができましたので、それで拭うことができましたが、さすがに、生活保護の方に、がんばってためて買ったパソコンを、スペック不足でアップデートしなさいなんて、言えないかとは思います。

Microsoftは超貧困者のことまでみてない

むしろ、そうなると、生活保護者の方にのWindows XPを使い続けたことによって、世界中の８割以上のコンピュータにワームが感染したとしても、OSの価格をなにらかの方法で無料にできない以上、これらの全世界中の８割以上のコンピュータに感染したウィルスの駆除を、Microsoftが責任持たなければいけなくなる可能性もあります。

Microsoftは、生活保護者の方に、Windows XP コンピュータの使用を禁じることはできませんからね。

とはいえ、実はWindows OSを無償で入手することは実際には可能ですが、開発者ライセンスになってしまいます。

また、がんばれば、確かに、新しいパソコンも購入可能なのは確かですが、どれだけ生活厳しくなるか、考えたことでしょうか？

まぁ、Microsoftに要望するとしたら

せめて、Windows 7 Starter相当のOSを無償配布したほうが、よさそうな感じです

デバイスドライバー問題もありますが

古い外部ハードウェア機器があり、OSがアップデートしたことによって、デバイスドライバーが提供されないために、OSをアップデートしただけで、そのハードウェアを塵（ゴミ）にしなければいけない問題もあります。

Microsoft は、Windows XPを捨てることによって、非常に多くの地球資源を（いくらリサイクルできるといっても）無駄にしている事も言えます。

デバイスドライバーの互換性がしっかりあれば、こういう問題もなかったのですが・・・

言い方悪いのですが、Windows XPで動作しないハードウェアがあるから、
その塵によって東京湾が埋め立てられて、東京オリンピックが再度開催できるという、
悲しい事実も考えられるわけです。

個人ユーザーのまとめ

結局、OSをアップデートしたほうが、よいことになります。

企業ユーザーの場合

企業ユーザーの場合は、話は変わってきます。

企業ユーザーの場合は、以下のどれかになるはずです。

1. 既存資産は、きちんと動作しているので、そのまま動作するものに手を入れたくない
2. アップデートしようとすると、普通に新OSに対応できないため、ソフトウェアにコストがかかる
3. アップデートしようとすると、ハードウェアが対応できないため、ハードウェアにコストがかかる。

実は、2であれば、以下の方法があります。

1. Windows 7 Professional に移行し、XP Mode を導入する
2. Windows 7 を導入し、VMwareか Virtual Box を導入する
3. Windows 8.1 を導入し、VMwareか Virtual Box を導入する
4. Windows 8.1 Pro を導入し、クライアントHyper-V を導入する

プログラムの実行速度的に、1より2、2より3、3より4のがまったく同じスペックのパソコンでも、高速、快適にアプリケーションを動作させることができます。ただし、XP ModeやクライアントHyper-Vでは、音を鳴らすことができません。

既存ソフトウェアのアップデートのコストが高い場合は、この方法が無難になります。

しかし、OSを、以下のものに、すり替えてしまう方法もあります。

• Windows Embedded Standard
  Windows XPベースの組込み用OSを利用してしまう方法です。
  今はMicrosoftから販売されていないのですが、販売パートナーでまだインストールが可能かもしれません。

• Windows Server上の仮想マシン専用Hyper-V、または、Hyper-V OS
  専用に１台仮想サーバーを用意して、Windows XP環境を一元化してしまう方法です。
  うちとしては、これを最もおすすめするソリューションで、専用のセグメント上のネットワークしか使わないようにすれば、比較的安全にイントラネットを使える可能性があります。

実際には、ウィルス、ワーム等検知ができるゲートウェイを間に挟むことになります。

３であれば、がんばればできます。

ソフトウェアの問題でなければ、それなりのお金を出せば、なんとかなる程度です。

最も問題なのは１

実は、せっかくXP環境で動作しているから、移行するのは、とてもめんどくさいのです。 実は、移行をノンストップできると唄う移行業者もいるのですが、残念なことに、約１日は１台の端末が移行のために占有されてしまいます。

仕方ないので、無理に移行をせず、ハードウェアが壊れるのを目安として、運用を続けていくのが、得策です。

その場合、以下のような施策が必要になります。

• 必ず、セキュリティーゲートウェイを設置します。最近では、UTMの導入が効果的なようです
  http://www.sonicwall.com/japan/solutions/gav_gav.html
• または、インターネット、USBを完全に遮断する

そもそも、以下のような場所では、インターネットはいらないはずです。

• クライアントサーバーを店内で完結できるPOSレジ
• インターネットを使わない、ユーザーサポート端末、検索システム等

また、もし、インターネットを利用する場合でも、絶対に生でインターネットに出れないポリシーにして、UTMVPNを経由して、本社で更にUTM等で精査をすることで、比較的安全になる可能性もあります。

実は、Windows XPを使い続ける企業は、%もある

Microsoftが調査対象とした企業で、Windows XPを使い続けるのは、Windowsベースでは、%だという回答がある。しかし、これはわずか９社だけの回答結果であり、Microsoftがスポンサーとなっている以上、怪しい結果であるわけです。

実際には、米Dimensional Researchがアンケートを収集したところ、0人のITプロフェッショナルは、Windows XPを使い続けると答えたのは、%もあったという。

とりあえず、セキュリティーリスクさえなければ、無理にWindows XPから移行しなくてよい

しかし、Windows 7 以降のOSに移行をすると、メリットも大きくなるのは確かです。 とはいえ、Windows XPとWindows Vista以降のOSは、少々異なる設計をしています。

古い資産を、継続的に使うのであれば、インターネットやUSBを切断して、Windows XP を、それ以外の場合は、Windows 7 以降に移行することを、結局の所はお勧めします。